確かにこんな要素もあるでしょうが、これでは「強い事業」というよりも「集客・マーケティングが得意」止まりです。「強い事業」というからにはもう少し他の要素もありそうです。
売上やお客さんが増えていくと、ほとんどの場合は業務量が増えていきます。やることがどんどん増えて、売れたら売れた分だけ忙しくなってしまう。そのうち無意識に「これが売れたらまた忙しくなる、、、」というためらいが生まれ、売る力にブレーキがかかる。
または、売ったはいいけど業務のオーバーフローを起こしてしまってクレームになってしまうかもしれません。その対応でまた業務量が増えてしまう、悪循環に陥ってしまう。あなたも経験済みですか?
既にあなたは昼も夜も、平日も週末も忙しいのに、その状態のままお客さんを増やすとどうなりますか?どうなってしまいそうですか?
これだけでもマーケティングだけで事業は良くならないということがわかりますよね。だからあなたは「業務効率化」も学んで身につける必要があります。業務効率が上がれば、もっともっとマーケティングを活用して売ることが怖くなくなります。アクセルをベタ踏みできます。
また、売上が増えてもお金が残らないケースもたくさん目にしてきました。売上が増えているのに、業務量も増えているのに、忙しいのに口座のお金は横ばいのまま、、、(または減っている、、、?)
そんな不思議なこと(だけど西田さんからすれば当然のこと)が起きるのもマーケティングばかり勉強しているからです。入るお金が大きくなっても、出ていくお金も大きくなれば結局お金は残らない。それどころか、ヘタにお金が入ってくる分「自分は儲かっているんだ」なんて勘違いを起こしてしまってじゃんじゃん使う。
しかもマーケティングといっても「短期間で」効果を求める小手先のものが多いので長続きはしない。短期間で大きくなった売上は同じように短期間で減っていき、それでもマーケティングを諦めきれずに広告でなんとかしようとしてまた経費を使い、、、気付いたときには身動きが取れなくなっている。
そんな悲劇を防ぐためにも僕たち経営者は「経理会計」も身につけておく必要があります。
あなたは損益計算書に書かれている「5つの利益」の意味や違いを理解しているでしょうか? 貸借対照表との関係性を説明できるでしょうか?
この手の話に苦手意識を持つ方が多いのも事実です。あなたも上の質問ですでに「げんなり」しているかもしれません、挫けそうになっているかもしれません。
ただし、経理会計といっても税理士や会計士のような専門家になる必要はありません。財務諸表(P/L、B/S)の最低限の項目さえ読めれば十分です。だから、少しだけ頑張って知る努力をしてみてください。
繰り返しますが、この手の話に苦手意識を持っている方は多い。「経理会計をやっても儲からないでしょ?」とか「細かいことはいいんだよ、売れているなら大丈夫だろう」こう思いたがる人もたくさんいます。
だからこそ、ちょっとした経理会計の知識を身につけておくだけで「何も知らない」経営者と大きな違いを作ることができます。
安心してください。「財務諸表なんて見たことなかった」という方が、エスコートアルケミーで少しずつ経営者に必要な経理会計の知識を身につけています。
マーケティングだけやっていてもダメ、業務効率化だけでも足りない、経理会計に詳しいだけでは残すためのお金は増えない、だから「強い事業」を作るためには、マーケティングも、業務効率化も、経理会計も総合的に身につけておく必要があります。
そして、それらをまとめ上げるために必要な土台が「経営戦略」です。